引き続き夢野久作フェア―

徹子の部屋の音楽でも流したい気分です。
読むと言ったからには読むぜ、と気合全開で全集を一気に3巻も借りてきた私はさしずめバカというところでしょう。
開いたら問答無用の上下2段組でした・・・。

＜夢野久作全集1＞
webで読んだのもたくさんあったのでそれは飛ばして読む。
いやー、いやいや、いい。あやかしの鼓はいいですな、2転、3転する素性や倒錯的な世界も素敵。
短編でいい出来なのは瓶詰めの地獄。読み始めてすぐネタが割れますが構成がよくてぐいぐい読みました。
空を飛ぶパラソルなんかは充分現代で通用するし、霊感はコミカルでお、こんなのも書くんだと読み手に思わせる作。
メンタルな怖さとそれを囲む世界観が最高。