まだまだフェアー

＜夢野久作全集2＞
暗黒公使、読んでも読んでも終わらないじゃんよ。
ううむ、コレでくじけてはドグラ・マグラはきっと読破できまい。
でもなんか読むのがきついな〜、なんで？
買った本は絶対に読みきるんですが、学生のころ「菊と刀」に感じた読みにくさを感じる。くそう、読むのみッ！！

下に入るとなんだか乗って一気に読んでしまいました。
いやー前半の読みにくさってなんだったの？すごいすごい。2転、3転どころか15転位してるんじゃないだろうか。復讐劇になってるんですが最後に相手を精神的に追い詰めていくところがすごくて息を詰めて読んだですよ。それから首吊り死体をぶら下げたその場面の壮絶な美しさったら無いです。夢野久作の真骨頂ってきっとこういうとこなんだと思う。
ところで寝る前にこの人の本を読むと寝付きにくいっす。なんかねー目を閉じるとロクでもないイメージばかり浮かんできて困るんですが・・・。

あ。今日って29日なんだ。
4月29日の私の思い出といえば体育祭です。うちの学校こんな時期にやってたんですよ。毎年寒い、の思い出が大半を占めます。一日中外だし吹きさらしの中にいましたし。おまけによく実行委員をやっていたので（そうすると競技の参加なんかも制限されて、係りによってはテントの日陰の下で丸一日過ごす破目になったりして、シャーペン持つ手がかじかんだりした寒々しい思い出ばかり）中学に入学して右も左もわからないうちにいきなり体育祭ですからねぇ〜。うちは中高一貫だったので、体育祭関係の集合は高3の先輩までが一気に集まるんですが中1の自分らには高3の先輩はすっごく大人で、時間に遅れるとマジで怖かったので多分、この時に時間厳守を叩き込まれたせいで私は時間に正確な性質になったものと思われます。
全学年を縦割りで6つの団にわけて、団ごとの対抗戦だったんで結構（いやかなり）燃えます。負けると屈辱の1年間なわけですよ。
そういえばこの縦社会のお陰で、トップがバカだと下が苦労するという実社会の縮図を早々と学んだ気がいたします。あ、いえね、ある年の実行委員長が人はいいんでしょうがものすごくバカで大変だったことがあるのです。後に就職して思い知るのですが人がよくて仕事が出来ない上司というのは最悪です。