ドグラ・マグラ/夢野久作

お・・終わった。
読了。こんなに気の抜けない660ページは初めて。
述べられる事は真実なんだけれど、提示されるとすぐにその否定、肯定新しい事実の提示、否定の繰り返しで話が進んでいくしおまけに精神異常者の話なのでなにをどこまで気にとめてよいのやらで、ちょっと気を抜いて読むとすぐに話に置いていかれるというえらく集中を要される話でした。そんなめちゃくちゃ難解でもないじゃん、と思ったんですが全部理解できてるわけでもなく。
結局これって全編患者の書いた話と思っていいの？うーん、でも5回読めば5回違った解釈になると久作が言ってるから思ったように解釈しとけばいいのかな。
後半はすごい展開になっていきます。なんというか輪廻転生のような業を感じました。もう一回読めばかなり解釈とれると思うんですが、すぐ読み返す気力もなし・・・。

ネットで解説を漁ったら、やっぱりあの「チャカポコ、チャカポコ」にみんな結構やられていることが判っておかしかった（笑）
あれは日本人なら誰でも取れるリズムで書かれているので、それに乗って読むとするするいくんですがそれにしても長いよな、確かに。

いきなりこれを読めとはオススメできませんが、夢野の世界が好きな人はのんびり読むとよし。