小さな美しい本。
ミヒャエル ゾーヴァという人が挿絵を描いていますが、私はこの人の絵が好きです。
陰と陽のコントラストがしっくり鮮やかで、陰にも陽にも惹き付けられます。
お話は人間と真逆の生き方をするちいさな王様との対話。動きは余り無く静かな話です。ちょっと禅問答みたいな感じです、だから大人向け。
王様は生まれた時はもう人間くらいに大きくて、なんでも出来ます。いきなり仕事を始め、既に何者かであるのです。それが歳を取っていくにつれ、どんどん小さく、どんどん忘れてしまうのです。
ある日とうとう居なくなってしまうのですが、それは小さくなり過ぎて見えなくなったのか、小さくなってしまいに消えてしまうのかどっちなんでしょうね。

なんてーか、愚痴というものは最も私を疲弊させます。
自分は愚痴を言うタイプではないので、専ら聞き役なんでそこら辺も
要因でしょう。この歳になって気づいたんですが世の中みーんな愚痴が好きな人ばっかりだ。自分の付き合う人は極少数の愚痴言わない派の人ばっかりだったんで気づくのが遅れただけなんだけど。
類は友を呼ぶってのは本当で愚痴を言う人は愚痴を言う人同志つるんで楽しそう。特に女の人ばっかりの集まりに行くとまず100%そうなので浮世の義理で避けられない場合はいつも小さくなってます。
いや〜不思議だよ、愚痴って不毛だと思うんですよ。前進も解決も何も無い。時間の無駄だと思うし、そんなに嫌ならなんでどうにかしようって思ってそっちに労力使わないんだろうって心底不思議です。
結局自分の毒を一方的に吐き出したいだけなんだよねー、解法なんか誰も望んじゃいないのだ。だけどそんじゃ一方的に毒を撒き散らされる方はどうしたらよいのですか?あんたの毒の受け皿っすか、私の役目は?と思うと人間関係上手くいかないのですよね、でも大丈夫さ、そういう人達って別に聞いてなくてもいいんだよね♪自分が喋る事が大事だから。適当にうんうん言って右から左でおっけーでぇす!
いや、ほんとはこんな人を小ばかにしたような付き合いはどうかと思うんですけど相容れるところが丸で無いので止むを得ないです…。
つか日本人って愚痴好きだよね、みんな。だって”渡る世間”(私はこれを愚痴ドラマと呼びます)みんな好きでしょ?てことは愚痴と嫁姑大好きってことよ。

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