林真理子のすごいとこは日常のなんてことないネタの扱いが上手いってことであろうか。
3年前の発行なんですがあんまり風化した感じを受けない。
そして私が昨今すんごく変だと思ってることをずばり書いていた。”甘やかし、子どもに迎合し、ちょっとした個性を特徴を過大評価して「個性を伸ばす」と口にする親のなんと多いことであろうか。動物に近い年齢の子どもを、粘り強く躾け、矯正していき、きちんとした人間という型にはめようとする。これは個性を殺すことでもなんでもない。何がよくて何がいけないかを徹底的に教え込む。そしてしっかりと型どられたものの中から、強い力ではみ出そうとするものが生まれる。これが個性だ。みずみずしい生命力である。これが発生するまで、親は絶対に子どもを甘やかしてはいけないと私は考えている。”
自分がうやむやと思っていたことをばっちり文字にしてくれた感じだ。
親をやっている友達を見てて時々頭を捻るのがみんななんでそんな大人の理屈を子どもに当てはめて考えてあげるの？って事でした。
大人と子どもは全然別の生き物だから、大人のロジックで未成熟な子どもに対処するのってすごく変だ。夜いつまでも子どもを起こしておいて、だってみんなが起きてるのに一人だけ寝なさいなんてかわいそうでしょう？なんて平然と言う人と話してると頭がおかしくなってきそうです。
上のは極端な一例だけど（でも実際にそう言って私を唖然とさせた人が居ますが）こういうへんてこなロジックで子どもを扱う人が多くて、子ども嫌いな私としては不愉快なことも多い。大人の社会に子どもをしゃしゃりださせるなって思うのです。
ファミレスだからガキは騒いでもいいと思ってる親とか。いや、ちったあ騒いでもいいと思うよ。でも騒ぐ場所だと勘違いしてる人が多いのね。窘めるくらいせんか、通路をどたばた走り回るクソガキ（と敢えて言おう）どもを。完全野放しだもんなあ、大したもんだ。最近は大人しくしてるのも馬鹿らしいので「うっせーな」と堂々と言ってしまう自分。そのうち刺されるかもしれん・笑
昔からかわいいだけで子どもを産める人はすげーなと思っていました。成人するまでの責任と、その子どもを社会的にきちんとした人に育てる義務があるでしょう、親には。成人するまでの期間を取っても20年ですよ、20年。すごい責任だよ、しかも途中で放棄も出来ないんだよ。親の責任は重大っす。でも好きで産んだ人が大半でしょうから逃げずに任務を全うして欲しいものです。
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