村上朝日堂はいかにして鍛えられたか

怒涛のエッセイを連発で。
タイトルが気になっていたんですが、昔週間朝日にエッセイを連載してて、10年ぶりにまた連載しましたってそれを集めたもんらしい（これ自体8年くらい前のものだけど、時事ネタの扱いがほとんどないので差し支えがないです）
相変わらず風とおりのよい文体です。
ところで私が最初に村上春樹を読んだのは、人が貸してくれた、そうあれです。ノルウェイの森でした。
そしてこの本の評価はその時さっぱりだったので（それどころか貸してくれた人と「なにがいいのかさっぱりです」とまで言い合った）それから長いこと読むことは無かったのですね。作家の最初の一冊を何にするかってのは結構重要問題ですよね。ほとんどが気分任せの、勘任せで選んでいるんですがそこには実はすごーい運命の選択肢が托されているのですなあ（大袈裟）
そんなわけで1973年のピンボールを読むまで、無縁だったのです。勿体無い、まあでもいいか？今読んでるわけだし。
いわゆる羊三部作がやっぱりこの人の作品の中では一番だと思うんだけどどうかな？小説もまた読んでみよう。

読書日記なんか書くくらいだから、割と本を読むのは好きな部類に入ると思うんですが（偏ってるから読書家とはいえまい）私の本好きは、作られたもののように思います。
素地もあることはあったんでしょうが、母が子どもの頃からよく本を買ってくれました。本代というと無制限で出たような記憶があります。その代わり漫画なんかは買ってもらえなかったけど。
字が読めない頃はよく読んできかせてくれた記憶があります。私は字をどうやって覚えたのか記憶が無いんですが、母に言わせると「読んで読んでと煩いから、自分で読みなさいと言ったら勝手に覚えた」らしいですよ。読みたい一心ってやつですかね？ひでーな・笑
まあそれでも環境によってつくられるものはあると思います。でも弟は全然本に親しまなかったんですよ、面白いですね。
そして母は本は好きかもしれないですが自身ではそんなに本を読まなかったように思います。