走る男

2005年7月18日 読書
やっべ!これなんかはまるよ。
舞台は未来の荒廃し切った日本で、主人公のおれは労務人材能力矯正組織なんかからテスト放逐されて、監視を振り切って逃げ切ったらもれなく就職ご優待♪(大失業時代なので)
おれはパンツ一丁で走って逃げる逃げる、ってそこから話ははじまって、なんかみょーなとこで終わるんですね。ほとんどが逃走中の話でRPGちっくです、どこそこの小屋に潜り込んで、ロープゲット!みたいなさ。椎名さん独特の言い回しがなんかおかしくって楽しい。
主人公が逃げる途中で、コンちゃん(と後に名がつく最初はななしのわんこ)て喋る犬が旅のお供でくっついてくるんだけど、このコンちゃんの言葉がほんとにおっかしいの!
もう、みょー過ぎてかわいいんだ、これが。
「あくあく」とか
「きねすです。きねきね」
「くわすです」
「かっくかくでくわしたくわしたですね」
だの。も〜この言語感覚が実にステキ。
コンちゃんはハクハクした喋り方(このハクハクって感じも好きだ)で意味不明だけど感じはなんか分かる言葉を喋るんですよ。
くわすです、サイコー!ああ自分も実地で使ってみたい位だわ(←止めなさい、暑さでイカレタと思われて通報されるだけだよ)

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