ワタクシは酔った上での失敗談を聞くのが密かに好きです。
それは決して、笑い飛ばそうという魂胆からではなく、人の失敗談を聞いて心のそこで「よかった。あたしの方がまだまし!」って思いたいからです。
そーです、自分より下を求めて安心したいのです。人間は悲しき比較級の生き物。常に自分の位置が気になるものです。
しかしこう言っちゃなんですが、自分もいちおー人から大酒呑み、と後ろ指をさされたり呆れられたり、飲み会の翌日幹事の先輩に爽やかに「おはよーございます。昨日はお疲れ様でした」って挨拶してもドスの効いた声で「あたし、昨日ほど恥ずかしかった事はないわ。中居さんに延々とお銚子追加って言いつづけたのよ!」なんて濡れ衣を着せられたりした身分(だってあたしだけじゃないよ、飲んだの。なんで代表格のように言われるの?なぜ?それはその飲み会で無敗と言われた薩摩出身、後に直属の上司になるNさんを潰してしまったから…?でも先輩、それは私のせいじゃありません。次長が飲め飲め言ったんですもの。そんな偉い人に言われちゃったらペーペーは逆らえないですもの)
なんせ社内で聞いた自分の噂が「○さんってすっげー飲むんだってね」だもん。
でもいいの。社会人にとってザルなんですってねって言われたってそんなの仕事出来ないんですってねっていう噂が蔓延するより遥かにましってもんだわよ。
だから失敗の話も沢山知ってる、もちろんそこらの下戸の人が語る「友達の友達の話なんだけどぉー」じゃなくって「友達の話」ですよ、ダイレクトに体験者から直で聞いた話さ。披露して聞く者を絶句させたり唖然とさせたりもしたわよ、でもね〜〜この話には負けた。っつーか、これ間違ってる!よっぱらいじゃないよ!この本に出てくる奴らみんな酒乱だっっ!
自分はとってもまともなんだと自信を持たせてくれた一冊。
酒で失敗して地獄の底まで落ち込んだ人はこれ読んで立ち直るべし。
(ウソクサイかもしんないですが、私は酒癖は大変いいです。酒の上での失敗もほとんど無いですよ、優等生です。ほんと、ほんと)

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