ぎょっへー!よしもとばななってこんなによかったっけか?
話題になったやつは昔に読んだ事あるんだけど、その時は「ふーん」としか思わなかったんだけど。
なんくるない、ってのは沖縄弁とでもいいましょーか、ちゅらさんが流行ったから注釈なんぞつけなくてもみんな知ってるであろう。ちなみに私が好きな沖縄方言第一位は「てーげー」これに尽きる。
短編を収録してんですけど、そのどれもが沖縄と関係があって、でもどーんと関係があるんじゃなくって、あくまでも外からの人の視点で関係してる薄さが好きです。最近の沖縄に対する「癒し」だとかの一方的ないいイメージにすごーく眉を顰めたくなるんでこの距離感がぐーですな。けっこー多いんだよねー、勝手に沖縄いいとこ、人はみんな優しいし、癒されるしーって期待して勝手に裏切られたと思って幻滅する人。沖縄だって普通の島だよ、普通の人が住んでるんだよ、えいやって移住して、うわーダメだって逃げ帰る人だって年間結構な数いるんだよ?それどころか沖縄は独自に育んだ文化が頑強にあって、逆に内地の人なんかはやまとぅーだとかないちゃーだとか言われていつまでも線引きされることが多い。作られたいいイメージだけ見て勝手に好きになって勝手に嫌いにならないで欲しい…って最近よく思います。いいとこも悪いとこもどっちも沖縄だもん。どっちも見て欲しいな。
読んでいると、沖縄の気配が寄せてくる話ですけど、どの人もどっか人生に失敗してて(上手く行かないことを失敗というのなら、失敗という意味で。判りやすく失敗と使ったけど、私は本当の意味で失敗をすることは難しいと思っています、というか大体失敗は乗り越えたら既に失敗じゃないと思っている。それは糧なのだ)上手くそれをこなせないで居て、そういう人達が沖縄でなんとなく息を吹き返す話。感覚や感情の追い方がすげくって、うわぁと思いました。

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