竹内浩三全作品集 全1巻 日本が見えない
2005年8月15日 読書
終戦記念日にはこの一冊を。
しかしこれはいい値段なんすよ ¥9,240。一冊こんな値段の本はまだ買ったことがございません(借りて読んだんですが)
なぜこれを?というと実は竹内浩三の本はほとんど絶版で入手が困難なのです。私は2冊(愚の旗と竹内浩三全集の第2巻)もっていますが、「愚の旗」は自家出版なので、こちらは個別に連絡すれば入手可、です。
戦争について、それは怒りだったり、憎しみだったり、嫌悪や憎悪など多々の感情がついてまわりますが、戦争は悲しいと思うのです。
竹内浩三は悲戦の詩人とよばれています。戦争で23歳で亡くなった彼は日本の行く末を憂い戦争を悲しんだ詩を書き残しています。
日本が見えない、と骨のうたうという二編の詩はぜひとも一度読んでいただきたいなあと思います。
でも、私がわざわざこの本を押したのは、これには彼が徴兵されて、軍事訓練を受けていた時の事を書き綴った「筑波日記」が全編載っているからなのです。
(学校で受けた戦争学習はどれも大嫌いでした。そのどれもが単なる反戦と戦争の悲惨さと恐ろしさしかなかったからです。そんなもの好き好んで学ぼうとする人はあんまり居ないんじゃないかと思います。お陰で私は戦争について考える事を極端に避けてきたのですが、ある時偶然耳にした骨のうたう、という竹内浩三の詩をきっかけにそこらの拘りが氷解してしまったのです。恐さや悲惨さを伝えるのではなくて悲しみを伝えなければならないんじゃないか?って毎年の戦争の特集や番組を見てそう思います)
筑波日記を読んで、初めてこういう人もいたんだとほっとしました。こういう人も居たんだと驚いて、救われて、そしてこういう人が戦争で亡くなったということが、悲しかったです。
戦争は悲しいのだ、ということを教えてくれた一冊。
骨のうたう、と筑波日記は下記のリンク先でなんと読めます(あ、日本が見えない、も掲載されておりました)
ご興味があればぜひ。
http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/index.html
しかしこれはいい値段なんすよ ¥9,240。一冊こんな値段の本はまだ買ったことがございません(借りて読んだんですが)
なぜこれを?というと実は竹内浩三の本はほとんど絶版で入手が困難なのです。私は2冊(愚の旗と竹内浩三全集の第2巻)もっていますが、「愚の旗」は自家出版なので、こちらは個別に連絡すれば入手可、です。
戦争について、それは怒りだったり、憎しみだったり、嫌悪や憎悪など多々の感情がついてまわりますが、戦争は悲しいと思うのです。
竹内浩三は悲戦の詩人とよばれています。戦争で23歳で亡くなった彼は日本の行く末を憂い戦争を悲しんだ詩を書き残しています。
日本が見えない、と骨のうたうという二編の詩はぜひとも一度読んでいただきたいなあと思います。
でも、私がわざわざこの本を押したのは、これには彼が徴兵されて、軍事訓練を受けていた時の事を書き綴った「筑波日記」が全編載っているからなのです。
(学校で受けた戦争学習はどれも大嫌いでした。そのどれもが単なる反戦と戦争の悲惨さと恐ろしさしかなかったからです。そんなもの好き好んで学ぼうとする人はあんまり居ないんじゃないかと思います。お陰で私は戦争について考える事を極端に避けてきたのですが、ある時偶然耳にした骨のうたう、という竹内浩三の詩をきっかけにそこらの拘りが氷解してしまったのです。恐さや悲惨さを伝えるのではなくて悲しみを伝えなければならないんじゃないか?って毎年の戦争の特集や番組を見てそう思います)
筑波日記を読んで、初めてこういう人もいたんだとほっとしました。こういう人も居たんだと驚いて、救われて、そしてこういう人が戦争で亡くなったということが、悲しかったです。
戦争は悲しいのだ、ということを教えてくれた一冊。
骨のうたう、と筑波日記は下記のリンク先でなんと読めます(あ、日本が見えない、も掲載されておりました)
ご興味があればぜひ。
http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/index.html
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