見た瞬間に手に取っていた。
子供の頃に読んだ、「木かげの家の小人たち」の続編。この本が好きで何度も繰り返し読んだんですが続編を読むにはものすごい年月が経過してしまった(知らなかったんだもん…)んだけど、まあいいね!こうして読めたんだから。
木かげの家〜は、戦争色が濃い一冊です。森山家の人は代々小人と一緒に暮らしていてその子供たちは、空色のコップに一日一杯のミルクを毎日欠かさずに運びつづけることを引き継ぎ続けてきたのですけど、戦争がはじまり疎開先でちいちゃなコップに一杯のミルクを手に入れることの難しさや、大事なものを守って行くことの大変さが丹念に綴られています。
小人たち(4人家族なんですね。バルボーとファーンの夫婦にアイリスとロビンの子供)の生き方も大きく変わって、バルボーとファーンは元の持ち主と共にイギリスに帰り、子供たちは疎開先の信州で出会った自分たちと同じような小人のアマネジャキと残ることを選択します。
その後の話が、くらやみの谷なのです。
木かげの家〜が戦時中の話だとしたらこれは戦後の話で、世の中平和になったように見えるけれど、でもこれは何か違うんじゃないかしら?って作者のいぬいさんは思っていてそれで書かれたそうです。
昔根の国と呼ばれた地下の美しい国に死の川が流れこんで、そこはくらやみの谷になってしまったんだけど、それを命の水を引き込んで救おうとするお話です。
死の川は地上の人間界から流れ込んでいて、人々の憎しみや血や憎悪なんかで出来ているんですね。そういう、人を戦いへ誘う感情は戦争が終わってもずっと流れつづけていて色々な処を侵食しているんだよ、戦争が終わったからといってそれで終わりではないってそんなことを伝えたかったのではないかしら。
この話では森山家の人々との係りはわずかなんでそこら辺期待して読むとあらって感じなんですけど最後まで世界観を崩せずに読めるし、木かげ〜の話なんかはずっとずっと読まれていって欲しい本だなあと思います。

そんで、昨日のオリーブオイルの件ですが買いに行きましたとも。
何十種類ものオリーブオイルがあったけど、もうほとんどがスペイン産かイタリア産なのね!
そんな中かろうじて一種類だけフランス産を発見。500mlで1100円だった。結構いいお値段だと思うけどその時は気分がメイル氏のプロヴァンスにやられていてなにがなんでも買うんだもんねっの気分だったので迷いもせずに買った。多分三千円位しても勢いで買ったと思う(あほだ)
なのに、パンを買い忘れた…!なんて間抜けなんだろう。
それなのに、メロンはしっかり買っていた。なんでメロン?というとメイル氏の本にメロンの種をくり抜いてそこにウォッカを詰めて一昼夜置いて食べるとサイコーというメロンの食べ方があったので鼻息荒く買ったのよ。
だけど冷静に考えると自分はメロンや胡瓜を代表とする瓜系全般がニガテ。種をくり抜きながら、なんか気持ち悪…と思いながらもウォッカ!ウォッカ詰めるんだもんねっと気持ちを無理矢理盛り上げてウォッカ詰めたよ。どんだけ入ったと思います?びっくりだ、250ml位どぼどぼと入った。
メロンの果汁がしみたウォッカも美味そう。ていうかこんなにどっちゃり酒漬にしてこのメロンは一体いつ食べる用なの?朝?夜?

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