天気予報のウソツキ…

晴れ、晴れ、晴れ、夏日だよなんて予報を週末より前からずーっと聞いていたせいか、人間の本能より先に予報を信じるというポカを朝っぱらからやらかしました。
休みなのに、7時前に起きてしまって8時前には暇を持て余していたワタクシはそぉだ、そこら辺散歩でもいってくっか、朝の爽やかな空気をふんだんに呼吸するんだもんね、なんてその時点で既に曇りだったのにやたらと意気揚揚と出かけました。
空気がしめっぽいなあと思ったものの、この意気揚揚ぶりは留まる事をしらず、まま、雨降っても近所だし平気〜♪なんて自分に都合のいい理屈を並べて足取り軽く歩いていましたらばやっぱりぽつぽつと降って来たのでやんす。
しかもぽつぽつで止まらずにどんどん雨脚が強くなってきたのでやむを得ず民家の軒先でクラシックに雨宿りをしました。雨はずっと降るような感じはなかったけれど、歩くには強すぎるのでぼーっと立って雨脚が弱くなるのを待っていたのです（多分10分〜15分くらい）そしたら、そこのお家のおばあちゃんと思しき人が出てきて、傘をお使いなさい、返さなくていいから、って折りたたみ傘を差し出してくれました。
私と話しをするのに顔を上向きにしなきゃならないほど小さなおばあちゃんで、だから顔がよく見えたのですが顔全体でにこにこしてて返さなくていいからと又繰り返すんです。
私はとっさに迷ってしまい、口ではありがとうございますと言いながら手は躊躇するという感じでした。だって雨は多分もうすぐ上がるのです。だけどそれよりもその小さいおばあちゃんが向けてくれた善意の方が勝りました。見も知らない人が雨が降って身動きとれないのを気の毒にと思ってくれた気持ちの方をいただく事にしました。
返さなくていいから、と貸してくれた傘は新品でした。

幸い、私は通りすがりのものでもないので近日中に傘は返しにいくつもりです。だけどあのおばあちゃんのにこにこした顔は実によかったんだよなあー、久しぶりにああいう顔を見た気がする。しかも返さなくていいと貸してくれた傘が新品なのがまたイカス！