池波正太郎晩年の(といってもいいかな)エッセイ集。添えられたイラストはご自身で描かれたものであるよ。
なんで晩年のって言ってもいいかなと書いたかと言うと、かなり懐古的な感じがしたのですね。今までの昔の話を綴ったエッセイは、昔はこうだったよ、こんなこともあったんだというような昔話を切り取って聞かせるような感じが、この本では懐かしむ感じが結構出ていてああもう人生の終わりの方に立って眺めているんだなあって感じがしたとです。
旅行記なども載っていてそれがちょっと目新しかったかな、でもエッセイの口調は健在。

Le passe-tempsとはささやかな楽しみのこと。

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