青春忘れもの/池波 正太郎
2005年11月23日 読書
池波氏の半生の自伝でありますよ。これを書いたときで40歳台なのですが、まあこの後は作家人生ということで皆知っているだろうからそういう意味でも人生前半戦のこの自伝は面白かった。
お前は上の学校にはやれないから、卒業したら株屋におなり、と母親に言われたのを、八百屋で蕪を売るのはイヤだよ、と言っちゃう位なんにも知らなかった池波さんが、兜町の小僧になってその間にはえー色々とても書けないこともあったりなんかして(笑)戦争が始まり、軍隊に取られて、敗戦後脚本家、小説家になって行く話です。あ、話じゃないか、実話なんだし。
池波さんのエッセイを愛読してる人はご存知の幼馴染の留ちゃんの話も載っていますからぜひどうぞ。
そしてこの本の粋なところが、青春忘れものの他に、一編小説が収められていて、この小説を読めば池波さんの小説がどういう風に出来てくるのかが判るようになってるんですねぇー。
小説の題材の捉え方の一例が、自分の過去の生活の中から取り出されていると書かれておられていて、そーなんだよなーやっぱり書かれたものにはそういうのって出るんだよねえと思いました。自分で自分を曝け出さないといけないとこがあって、私なんかそういうの(を自分でやるのが)厭なんで作家ってのは大した仕事だよなって思うのです。
でももっとすごいと思うのは、ものっそい自分を出しているのに、その自覚が全くナッシングで居る人です……だって何を書いても機械が書いてるんじゃないんだからそこにその人ってのは出ると思うんだよなあ、エッセイを書いているんじゃなければその人が出ないと思ってんのかなあ。勇気あるよなあ(←ココはマジで感心)個人情報、個人情報っていうけど、ブログで日常と人格を全部垂れ流して平然としてる人々が不思議でならないんですが
お前は上の学校にはやれないから、卒業したら株屋におなり、と母親に言われたのを、八百屋で蕪を売るのはイヤだよ、と言っちゃう位なんにも知らなかった池波さんが、兜町の小僧になってその間にはえー色々とても書けないこともあったりなんかして(笑)戦争が始まり、軍隊に取られて、敗戦後脚本家、小説家になって行く話です。あ、話じゃないか、実話なんだし。
池波さんのエッセイを愛読してる人はご存知の幼馴染の留ちゃんの話も載っていますからぜひどうぞ。
そしてこの本の粋なところが、青春忘れものの他に、一編小説が収められていて、この小説を読めば池波さんの小説がどういう風に出来てくるのかが判るようになってるんですねぇー。
小説の題材の捉え方の一例が、自分の過去の生活の中から取り出されていると書かれておられていて、そーなんだよなーやっぱり書かれたものにはそういうのって出るんだよねえと思いました。自分で自分を曝け出さないといけないとこがあって、私なんかそういうの(を自分でやるのが)厭なんで作家ってのは大した仕事だよなって思うのです。
でももっとすごいと思うのは、ものっそい自分を出しているのに、その自覚が全くナッシングで居る人です……だって何を書いても機械が書いてるんじゃないんだからそこにその人ってのは出ると思うんだよなあ、エッセイを書いているんじゃなければその人が出ないと思ってんのかなあ。勇気あるよなあ(←ココはマジで感心)個人情報、個人情報っていうけど、ブログで日常と人格を全部垂れ流して平然としてる人々が不思議でならないんですが
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