カリオストロ伯爵夫人の続編。
いやールパンって面白いねー。私は破綻が許せないので、てきとーに書いてる話とかダメなんですけど、モーリス・ルブランがルパンを書いたのは1800年代なので、その時の時代背景とか外国物なので建物なんかも日本と違うしで、細かいとこがもう書かれてるままに読むしかないのでそこら辺を気にしないで読めるとこがいいです(だって昔からあるような古い農家って書かれてもはあって思うしかないもんね)
そんで心理の動きがですねーやっぱり面白いんですね、読んでてそこが一番面白いかもしれない。現代の推理小説がロジックロジックで来てるから尚更新鮮な感じがする。
このアルセーヌ・ルパンの三代目がって設定の有名漫画がありますよね。主人公のルパン三世はすっげい女たらしですが、このルブランのルパンシリーズを読んでいると、三世のたらしっぷりはものすごい原作に忠実な設定なのだなあと思ったとですよ。
アルセーヌ・ルパンを現代に置くと、ルパン三世のようなたらしになるであろう。うん。
作者のモーリス・ルブランは元は純文学を志した人ですが、ふとしたことで書いたルパンが大人気になってその後延々とルパンシリーズを書きつづけるのですが、ルパンに取って食われたような人生を送ったそうですよ、キャラクターが命を持ってしまったんですね。
私がルパンを書くのではなく、ルパンが私に書かせているのだと言っていたそうですし、晩年にはルパンに命を狙われているので保護して欲しいと警察に申し出たりもしたそうです(そんでこれまた粋なことにほんとに警護にあたったそうです)

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