昭和 台所なつかし図鑑/小泉 和子

とんぼの本。
いやーとんぼの本ってほんとにいいね！全部揃えたくなっちゃうなー、ちょっとずつ買い集めようかな？
眺めて楽しく読んで楽しいのですよ、写真がふんだんに使われてるしそれが又美しいのですね、べた褒めしちゃう。贅沢な本ってこういうのを言うんだって思う。
昭和はもう古き良き時代になっちゃうのかしら、チープで便利でイージーなものが蔓延する前のお台所用品はこんなんでしたって色々なものを紹介してくれてるんだけど、単なる懐古趣味に収まらないところがとんぼ本のいいところだ。
例えば、日本の食事の作法なんてのは、ちゃぶ台でご飯を食べていたから出来上がったのだそう。あのちゃぶ台の低さが、ご飯をいただく時にお茶碗を持ちあげて、箸でご飯を口へ運ぶっていうスタイルになったのですね。お茶碗を置いたままご飯だけお箸で持ち上げて口へ運ぶような食べ方は見目も悪いし、お行儀も悪い。背筋を伸ばして、食べ物を口へと運ぶ頂き方が日本の古来からのご飯の食べ方で理にかなって所作も美しい。それと昔は、台所仕事っていうのは座ってやっていたそうで、なんでも低い位置に置く事を前提に作られていたんだって。現在の立ってやるスタイルのキッチンは明らかな西洋方式を真似たもんだそーです。
そーなんだー。いやーだって煮炊きを立ったままやるって疲れませんか？私は時々椅子をひっぱり出してきて、腰掛けながら料理したりするんですけど（時間かかるもの作る時はだって疲れるよね、立ちっぱなし）昔の日本式だったら座ってやるんだから楽だろうなあなんて思っちゃった。
なんてーか、あれだよ、昔からあった理や風土に叶ったものをなんで我々はあっさりと捨ててしまったのかな…などと考えたくなる一冊であった。

ここのバナーのモデルは近所の夢ちゃんというネコです。
すんげーべっぴんさんで、私はメロメロです（面食いだから）。昔は断然犬派だったけど近年ネコも好きになりました。
なんつーかネコはですね、手が掛かるところがいいと思うのです。思う通りにならないとこがいいと言いますか。こういうの性格かもしんない。
例えば、シルバーのアクセサリーが好きですがなんで好きかっていうときっと磨かないと曇るとこが好きなんだと思うんですよ。いや他にもありますよ、プラチナやホワイトゴールドに比べると廉価だからデザインも自由度が高いとこも好きなんですが、手を入れてないとダメなとこがですね、やっぱり好きなのかも。これを友人に言うと「そんなめんどーなもん嫌だ」と言われましたがまあそれも道理だと思います。
…ここまで書いて気がつきましたがうめぼしさんが日記で書いてる通りジャン！うわ、もしかして苦労好きなのか自分？うへぇー。ていうかうめぼしさん的確すぎ…（ここでうめぼしさん日記をもう一度再読しながら）ほんとだ、その通りだ。逃げます、自分。なんかね寄って来られるの苦手なんですよ。距離を詰められると鬱陶しいんですよね。