腐りゆく天使/夢枕獏
2006年4月9日 読書
えーなんて書こう、と思っていたら出版社でつけたレビューがまあ割といい感じなので引用しますと「萩原朔太郎の私生活をモチーフにした幻想的大正ロマン小説。朔太郎が心寄せる妾エレナ、背徳の恋に悶える神父らが不思議な大正時代を演出」…なんが大仰だな、特に最後の”演出”あたりが・笑
いやしかし全編病気に近いロマンチシズム(←結構的確だと思う)に溢れていてですなーそれは間違いなく萩原朔太郎を主軸の一人に据えていることと、文中に沢山引用されている詩や手紙の文面もそれを煽りに煽るのです。
ちなみにワタクシは詩人というものに大変疎いので最初、この萩原朔太郎って人は若くして、結核かなんかで死んだ人じゃねーのーと誰かと勘違いしていました。たはは。いやお恥ずかしい。
人妻のエレナ(外人ではありません、洗礼名)に恋焦がれる朔太郎と、エレナが通う教会の神父、その教会の香部屋には真っ白い天使が宙を漂っていて、それがゆっくりゆっくり腐敗してゆく話です。
そんで巻末に朔太郎が北原白秋に宛てて出した葉書が載っているんですけど、それがまたなんつーか現代の言葉で言うならば激しくうざい。もーうざいの!このひと!だって一日三通も葉書書いたりしてんですよ。それも内容が、己の恋の悩みで、多分受け取った白秋はもう返事書くに書けずというかゼッタイ書きたくねーよ、こんなもんと思っていたと思うんだけど、返事がこないと来ないで、返事ください、さびしいですみたいな葉書をまた書いて出しちゃうさくたろ。なんだかなー酷く可笑しい。書簡集とか残って無いかな。まあだけど大した情熱家である。尤も情熱家でなければ詩人にはなれない(と私は思っているんですけど)
いやしかし全編病気に近いロマンチシズム(←結構的確だと思う)に溢れていてですなーそれは間違いなく萩原朔太郎を主軸の一人に据えていることと、文中に沢山引用されている詩や手紙の文面もそれを煽りに煽るのです。
ちなみにワタクシは詩人というものに大変疎いので最初、この萩原朔太郎って人は若くして、結核かなんかで死んだ人じゃねーのーと誰かと勘違いしていました。たはは。いやお恥ずかしい。
人妻のエレナ(外人ではありません、洗礼名)に恋焦がれる朔太郎と、エレナが通う教会の神父、その教会の香部屋には真っ白い天使が宙を漂っていて、それがゆっくりゆっくり腐敗してゆく話です。
そんで巻末に朔太郎が北原白秋に宛てて出した葉書が載っているんですけど、それがまたなんつーか現代の言葉で言うならば激しくうざい。もーうざいの!このひと!だって一日三通も葉書書いたりしてんですよ。それも内容が、己の恋の悩みで、多分受け取った白秋はもう返事書くに書けずというかゼッタイ書きたくねーよ、こんなもんと思っていたと思うんだけど、返事がこないと来ないで、返事ください、さびしいですみたいな葉書をまた書いて出しちゃうさくたろ。なんだかなー酷く可笑しい。書簡集とか残って無いかな。まあだけど大した情熱家である。尤も情熱家でなければ詩人にはなれない(と私は思っているんですけど)
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