ムーミン童話全集〈5〉/ムーミン谷の冬/Tove Jansson
2006年9月15日 読書
ムーミン達は長い冬を(ほんとに長いの。11月から4月ってことは一年の半分ですね)眠って過ごすのですが、ふと目を覚ましたムーミンがそのまま眠れなくなってしまって、今までしらなかった冬の世界に足を踏み出すというお話です。
お話は春になってみんなが起きてくるところで終わりますが、作者のヤンソンさんがフィンランドの方なのでフィンランドの冬の情景がムーミンの目を通して描かれているんですが、いや厳しい自然なのだなあと思いました。寒くて暗くて、孤独で不安でたまに誰かに会うもののそれは春になって会う馴染みの人たちとは違ってムーミンは冬というものを憎んでお日様をひたすらに恋焦がれます。
待ちに待ったお日様が今日は顔を見せるよという日にムーミンはお祝いだと金のリボンをつけて海岸に行くのですが、お日様は糸のように細く出たと思ったらすぐに沈んでしまいます。それから凍った冬の海が砕けて春がやってくるのですが、この部分は本当に圧巻で、ヤンソンさんご自身も”劇的”なことなのだと書いています。
暗くて長い冬の国の人がどれだけ春を待ちわびるか、ムーミンと一緒に体験してみてくださいね。
お話は春になってみんなが起きてくるところで終わりますが、作者のヤンソンさんがフィンランドの方なのでフィンランドの冬の情景がムーミンの目を通して描かれているんですが、いや厳しい自然なのだなあと思いました。寒くて暗くて、孤独で不安でたまに誰かに会うもののそれは春になって会う馴染みの人たちとは違ってムーミンは冬というものを憎んでお日様をひたすらに恋焦がれます。
待ちに待ったお日様が今日は顔を見せるよという日にムーミンはお祝いだと金のリボンをつけて海岸に行くのですが、お日様は糸のように細く出たと思ったらすぐに沈んでしまいます。それから凍った冬の海が砕けて春がやってくるのですが、この部分は本当に圧巻で、ヤンソンさんご自身も”劇的”なことなのだと書いています。
暗くて長い冬の国の人がどれだけ春を待ちわびるか、ムーミンと一緒に体験してみてくださいね。
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