もうタイトルずばりだ。
カシオペア、北斗星、サンライズ、トワイライト・エクスプレスとあさかぜを全乗車区間乗りました、という分かりやすい本。
書いてる方が鉄っちゃんなのがまた宜しいです、こういうのってそれが大好きな人が人が書いた物ほどよい。只乗っていや豪華でしたではなく、鉄道マニアならではの細かな情報も一緒に披露してくれていて読んでいて実に楽しい。写真も程よくのっています。
しかし、昨今のこの豪華寝台列車ってのはほんとすごい豪華なのね。車体もモダンなら室内もゴージャスで楽しんでご乗車してくださいという作りになってんですなあ。
私が最初に寝台特急に乗ったのは小学生の頃で、当然こんなきらびやかな寝台車ではなかった。出張に行く父について九州まで行ったのだけどなんでも面白がる年頃だったせいか寝台列車の旅を一発で気に入ってしまって今でも好き。でも乗る機会が滅多にないんだなあ!
寝台特急の旅はあの独特な雰囲気がすごーく好きで、出発が夕刻なのも、向いの座席の人も単なる乗車客じゃなくってこれから長時間を一緒に乗る人なんだなあと思うとちょっと違うし(あ、これは個室じゃない場合ね)、夜になると乗り合わせた一見さん同士でお酒片手に話し込む人なんかもいるし、乗務員の交代なんかで深夜にひそっと停車したりするんだけど閑散とした駅のホームで駅員さんが影のように動いてるのを夜中に目が覚めた時に眺めるのも楽しい。
まあなんてか旅情がありますよな、1番。一晩だけ一緒に過ごして朝になったらさようならってのもいい。
ああ、困ったななんかものすごく乗りたくなってきた。
そういえば、カシオペアやトワイライト・エクスプレスなどの乗務員さん達は睡眠時間が3、4時間しか取れない激務らしいんですが、それでもみんな好きだから乗務なさるそう。なんかわかる、乗っていたいんだよね、きっと。

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