これは厳密には絵本ではありません。
ロブ・ゴンサルヴェスという人の絵に触発されたセーラ・L. トムソンが一枚に一編短かい詩を添えて出来た本です。
いわゆるストーリーというものはないのですが、これは大変に美しい本です。マグリットとエッシャーを足して2で割ったような(と私は最初に思ったのです)幽玄でとてもファンタスティックな絵は、それ自体に物語が詰まっています。添えられた詩も物語を喚起するもので、絵の世界へ先導するようなものになっています。”話”として語られる文字の物語はないのですが、絵の持つ物語の世界に入ってお楽しみください、という本です。
たっぷりした大型本な作りなのも嬉しいところです。

コメント

あけび
あけび
2006年12月22日1:24

わー!
この画像ですでに惹きこまれてしまいました。
エッシャー+マグリットなんて、両者大好きな私には夢のようです。
さっそくチェックしてみます(^^ゞ

こもも
こもも
2006年12月22日8:51

あけびさんもエッシャーとマグリットお好きなのですか、私もなんです。
なんともファンタスティックな世界ですよ。ゴンサルヴェス氏はマグリットに影響を受けたそうです(と巻末に書いてありました)